仕事で新入社員や未経験者などに仕事を教えなくてはいけない場合、慣れていないと「どうやって教えたらいいの分からない」と困る人も少なくないと思います。
一生懸命教えているのに、相手が一度教えた事を覚えていなかったり、何回も同じミスを繰り返していたりすると「なぜこんな簡単な事ができないだ!」とイライラしてしまったりする事もありますよね。
仕事以外でも子供に勉強やスポーツを教えたりしても「全然理解しない、上達しない」と悩むこともあると思います。
こんな時、教えている相手に「やる気がない」と思ってしまいがちです。
実はほとんどの場合、仕事のやり方や勉強を教えて相手が理解できないのは「教え方」問題がある場合が多いと思います。
なぜなら、あなたも経験があると思いますが同じ人に同じことを教えても、教える人が違うと理解したり、上達するスピードが違うからです。
この記事では、誰でも簡単にできる、「会社の新人や未経験者に仕事を教える時のコツ」を紹介しています。
最後まで読んでもらえば、新人教育や仕事以外でも人に何か教える時に困ることが無くなると思います。
新人や未経験者に仕事を教える7つのコツとは?
まず、理解しておかないといけないのは新入社員や未経験者は本当に何も分かりません。
思い出してもらえば分かると思いますが、あなた自身もそうだったと思います。
どれぐらい分からないかというと「分からない事が分からない」ぐらい何も分かりません。
ある程度分かっている、デキる人が新人の指導をするとこの事を忘れてしまって「なぜ、こんな簡単な事が理解できないのか?」とイライラしたりします。
なので「自分は経験があるから分かるが、最初は何も分からない」という事を頭に置いて教える事が大切です。
それを踏まえたうえで、次の教え方のコツ7つを参考にしてもらえたらと思います。
- 当たり前の事でも丁寧に教える
- 怒らない、イライラしない
- 出来るまで焦らずゆっくり見守る
- 小さな成長を見つけてほめる
- 目的、目標を伝える
- 出来ていなかったら少し前に戻って教える
- 理解できていなかったら「自分の教え方、伝え方が悪い」と考える
以上7つが「 新人や未経験者に仕事を教えるコツ 」になります。
なんとなく分かってもらえているかと思いますが、分かりにくい所もあると思いますので順番に解説してみます。
当たり前の事でも丁寧に教える
自分では「こんな事当然分かっているだろう」と思っていても教えられる側にとっては「知らない、初めて聞いた」という事がたくさんあります。
たとえば、最近では固定電話を取れない、電話の取り方が分からない人が増えているそうです。
家に固定電話がない、あってもかかってこないため固定電話に出たことがない人が多くなっています。
この事を理解していないと自分の常識に当てはめてしまって「電話ぐらい誰でも取れる」と考えてしまします。
電話が取れるようになってもらうには、電話の取り方、電話応対の仕方などを固定電話を取ったことがない人に丁寧に教える必要があります。
個人にかかってくる携帯電話と会社の固定電話では応対の仕方も全く違うので、その辺も教える必要があります。
このように自分では「当たり前」の事でも、分からない事を前提に丁寧に教える事が大切だという事が分かると思います。
怒らない、イライラしない
何度教えてもなかなか出来なかったり、理解できていないと「なぜ何回教えても出来ないんだ!」とイライラして怒って指導する人がいますが、絶対ダメです。
そもそも「怒る」というのは感情が出ているだけの事であって「指導」ではありません。
「怒る」と「叱る」を同じように「指導」だと勘違いしている人がいまだにいますが、まったく違います。
イライラして怒っているという事は理解できないのは相手の理解力ややる気の問題だと考えているんだと思いますが、教える側の指導力の問題の可能性の方が高いです。
すぐイライラする人が指導力が高いとは思えません。
それにすぐ怒る人に指導されても、質問などもしにくくコミュニケーションも取りにくいと思うので、余計に理解するのが遅くなります。
以上のような理由から怒ったり、イライラしたりしてはいけません。
出来るまで焦らずゆっくり見守る
自分が簡単だと思っている事を教えて、教えた相手がなかなか出来ないと「こんな簡単な事に時間をかけたくない」と思う事もあるでしょう。
ただ、人によって得意不得意があるのある人には簡単な事でも違う人にはとても難しい事だってあります。
とくに何事も始めは時間がかかったり、大変な事が多いですが出来てしまえばあとはスムーズに進んだりする事が多いです。
何かを教える時は最初が重要なので、焦らずゆっくり出来るまで見守りましょう。
小さな成長を見つけてほめる
教えた仕事の中でどんな小さな事でも、成長がみられたり出来るようになった事があったら見つけて積極的に褒めましょう。
誰でも褒められたら嬉しいですし、「もっと頑張ろう」とモチベーションも上がります。
それに「ちゃんと見てくれている」と感じる事ができるので指導者に対する信頼にもつながります。
頻繁にほめることは、あまやかしているみたいで抵抗があるという人もいるかもしれませんが成長を素直に評価する事はメリットが大きいので、ぜひやってみて下さい。
目的、目標を伝える
今やっている事は何のためにやっているのか?どうなればゴールなのか?目的と目標をしっかり伝える事も重要です。
何のためにやっているのか分からない仕事を頑張るのはモチベーションの維持が難しいですし、目的と目標がはっきりしている方が成長も早くなるはずです。
出来ていなかったら少し前に戻って教える
教えた事が出来なかったり、理解できていない場合はもう少し前の段階でつまづいている可能性があります。
理解できていないのに放置して先に進んでも、その後の事はさらに理解しにくいです。
勉強でも小学4年生の算数でつまづいている6年生の子供に6年生の算数を教えても理解しにくいのと同じです。
この場合、少し前に戻って小学4年生の算数を教えてから6年生の数学を教えた方が理解しやすいと思います。
同じように仕事でも今教えている事が理解できていないようなら、前に教えた事をもう一度確認すると良いと思います。
理解できていなかったら「自分の教え方、伝え方が悪い」と考える
何度教えても出来なかったり、間違えたりしたら相手の理解力ややる気のせいにするのではなく、「自分の説明が足りない」と考えるようにしましょう。
相手のせいにしてしまうと、そこで自分自身の成長も止まってしまいます。
人によって伝わりやすい言い方、教え方は違うのでその人にあった指導の仕方を探すようにしましょう。
新人や未経験者に仕事を教える7つのコツ:まとめ
新人や未経験者に仕事を教えるコツ7つを紹介しました。
新人や未経験者に仕事を教えるコツは次の7つです。
- 当たり前の事でも丁寧に教える
- 怒らない、イライラしない
- 出来るまで焦らずゆっくり見守る
- 小さな成長を見つけてほめる
- 目的、目標を伝える
- 出来ていなかったら少し前に戻って教える
- 理解できていなかったら「自分の教え方、伝え方が悪い」と考える
この7つを取り入れて教えるとあなた自身も指導者として成長できると思いますので、ぜひ取り入れてみて下さい。
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