仕事で会社の部下や後輩に仕事を教えたり、何か指示をしたりする時に「お願いした事と違う事してしいた」とか「何回教えても覚えてくれない」という悩みは仕事をしていると誰しも一度は経験すると思います。
そういう事が続くと「最近入社した社員は話をちゃんと聞いていない」「あの子は覚えが悪いから困る」と思っていまいます。
でも、本当にそうでしょうか?
もしかしたら、上司や先輩の教え方が悪く上手く伝わってないのかもしれません。
実はあなたが部下や後輩に必死に説明したり、仕事を教えたりしても80%は伝わっていません。
部下はあなたの話を20%の部分しか聞いていません。
こう聞くと「どうすればちゃんと話を聞いてくれるのか?」「どうすれば伝わるのか」と疑問に思いますよね?
実は「話をちゃんと聞いて理解してもらう」には大事なポイントがあります。
そのポイントをおさえて仕事を教える事で伝わりやすくなります。
この記事では「部下や後輩に伝わる仕事の教え方」を書いています。
最後まで読んでもらえば、指示どうりに仕事をこなしてもらえ、仕事を覚えてもらうのにかかる時間が短縮されて、あなたの負担も少なくなります。
部下や後輩に伝わる仕事の教え方
もしあなたが「部下や後輩に仕事を教えてもあまり伝わっていない」と感じるのなら、あなたの説明が難しく理解できていない可能性が高いです。
あなたも新人の頃「上司が何を言っているのか良く分からない」と思った経験があると思います。
その頃を思い出して、相手にとって分かりやすい説明を心がける事が大事です。
そのためには以下のポイントに気を付けて話をしてみましょう。
- 短い時間で話す
- 先にやってほしい事を伝える後でその理由も説明する
- 表情を見ながら話す
- 難しい言葉を使わない
- 相手のレベルに合わせる
これを意識しながら話をすると相手に伝わりやすくなります。
この5つのポイントについて「なぜこれが必要なのか?」という理由も書いておきます。
短い時間で話す
話を聞いている人の集中力は70秒しか持たないそうです。
この理由から一つの話は1~2分終わるようにまとめて下さい。
この時間を超えて話しても集中力が切れているので、ほとんど理解してもらえません。
これは、全体朝礼の校長先生の話をほとんど覚えていない事からも証明できます(笑)
先にやってほしい事を伝える後でその理由も説明する
先にやって欲しい事、1番伝えたい事を最初に言うようにしましょう。
1番大事なところを後回しにすると、聞く人の集中力が落ちてしまっていてちゃんと覚えてもらえない可能性が上がるので、大事な事は先に言うようにしましょう。
そのあとで、なぜそれをやらなければならないのか?などの理由も伝えるようにするとより理解してもらいやすくなります。
逆の立場で想像すると分かると思いますが、何が目的なのか?が分からないと自分で考える事ができずに、何かアクシデントが発生して自分で対処出来ないと思います。
目的が理解できていれば、少し方法が変わっても本来の目的が達成できるように対応する事も出来ます。
たとえば「この商品を倉庫に運んでおいて」と、指示するより「この商品を倉庫に運んでおいて。明日、商品の棚卸しをするから」と理由も伝えておくと「明日までに」という事が分かるので仕事の優先順位をつけられますし、「棚卸しをするため」という事も分かるので指示して無くても作業がしやすいように並べてくれるかもしれません。
表情を見ながら話す
話し終わって相手が「はい」と言っていて分かっているとは限りません。
この「はい」という返事で分かることは「聞こえている」という事だけです。
ほとんどの場合、部下や後輩が「はい」と返事をしても「聞こえました」という意味だと思って下さい。
「聞こえました」が「理解しました」になっているかどうかを判断するには相手の「表情」を見れば分かります。
もし「はい」と返事をしても理解していない表情だと思ったら、もう少し話のレベルを下げたり、丁寧に説明して理解を深めるようにしましょう。
難しい言葉を使わない
専門用語や難しい表現を多く使うのと理解しにくくなります。
専門用語や難しい表現を使って説明している人は「仕事がデキそう」に見えますが、自分では理解できていても、相手に伝わらなければ意味がありません。
特に自分より後輩に説明する時は、分かりやすい言葉で相手が理解しやすく話す事ができるのが本当の「仕事がデキる」人です。
相手のレベルに合わせる
同じ年齢や同じ勤務年数でも人によって理解しやすい内容、話し方は違います。
話す相手や内容によって説明の仕方や話し方などを変えて、相手が理解しやすいようにする事を心がけましょう。
部下や後輩に伝わる仕事の教え方:まとめ
部下や後輩に伝わる仕事の教え方を解説しました。
あなたの指示や教えた事を理解できない事を、相手の理解力のせいにするのではなく、あなたの教え方、話し方を変える事で解決していきましょう。
そのためには以下のポイントが重要です。
- 短い時間で話す
- 先にやってほしい事を伝える後でその理由も説明する
- 表情を見ながら話す
- 難しい言葉を使わない
- 相手のレベルに合わせる
「教え上手」になって慕われる上司、先輩を目指しましょう。
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